森の中で、倒れて腐った木や落ち葉の上に不思議な物体を見つけたことはありませんか? ひとつは下の写真のように、スライムというねばねばしたおもちゃに似ている黄色、白色、青色などの「ねばねばした液体」で、時には、網のように広がっています。 |
もうひとつは、下の写真のようにキノコ、カビ、虫の卵とは違う「小さくて不思議な形」をしたものです。 |
実は、これらの正体が「変形菌」と呼ばれるもので、「ねばねばした液体」は「変形体」、 「小さな不思議な形」が「子実体(しじつたい)」といい、まったく別なものに見えますが、 どちらも「変形菌」です。ねばねばした「変形体」から「粘菌(ねんきん)」とも呼ばれています。 「変形菌」が「変形体」のときは、アメーバのように動き、エサ(バクテリアやカビ)を食べ どんどん大きくなります。大きいものでは1メートル以上になることもありますが、大きく なっても1つの細胞でできています。 「子実体」は、この「変形体」が成長し、「胞子(ほうし)」を作るために変身した姿です。 下の写真は「変形体」が「子実体」に変身する様子です。 |